名刺代わりの 10 冊メイカー

十角館の殺人 <新装改訂版>

綾辻 行人

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今さら説明すべきことはない大傑作 私だけではなく日本ミステリという文学の一ジャンルの歴史に欠かせない一作 見せ場は当然あそこなのだが、結末の美しさはもっと評価されていい

霧越邸殺人事件<完全改訂版>(上)

綾辻 行人

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吹雪で屋敷に閉じ込められるなかで起こる、不気味ながら美しい見立て殺人という全人類が好きな話の上巻 美術品など屋敷を想像して読むのも楽しい 湿度が高い作品だと個人的には思っている どれも捨てがたいがやはり第一の殺人は至高

霧越邸殺人事件<完全改訂版>(下)

綾辻 行人

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下巻 館シリーズとは違った綾辻作品の魅力が詰まっている 幾つも読者を驚かせる仕掛けがあり、その緻密さには驚かされるばかり 美しく悲しく儚い雰囲気に満ちている一作

新装版 殺戮にいたる病

我孫子 武丸

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倒叙なのに最高の驚きが待っている 事前情報なしに読んで騙される快感を味わってほしい ただしエログロ性犯罪の犯人視点なので苦手な人は無理をしないように エピローグから始まる意味が確かにある

新装版 匣の中の失楽

竹本 健治

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第四の奇書 現実と虚構を彷徨う酩酊感が最高 それが真実かは判らないが、一つの結末として解釈するなら狂信的な愛の話なのかもしれない 大学生という青春の切なさ、儚さも味わえる

蝶々殺人事件

横溝 正史

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横溝正史は金田一耕助だけじゃないぞ! 由利麟太郎シリーズで恐らく一番人気の最終作 戦前特有の近代感が素敵 とにかく死体が美しい 犯人はいい意味で人間臭く魅力がある

魔女は甦る

中山 七里

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嫌な方の中山七里(褒め言葉) 救いはないが雰囲気が最高 宮條貢平とかいう男が沼 続編はあるが一番陰鬱でオススメ

人形は笑わない 名探偵夢水清志郎事件ノート

はやみね かおる, 村田 四郎

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夢水清志郎シリーズの一つ 一貫して優しい名探偵である教授(夢水)が明かす真相は、誰もが誰もを想った結果であり、悲しみを融かし遺された者たちを幸せにする 人偏に九で仇、人偏に二で仁、じゃあ人偏に夢は――

崖の館

佐々木丸美

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母が青春を捧げた作家の本 その感慨深さも大きな理由だが、悲しい事件で犯人の最後はどう足掻いても美しい 女子高生の一人称なので読みやすいかもしれない

梶井基次郎全集

梶井基次郎

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短命で寡作な作家だが、名が残るには理由がある 文豪を進んで読まない私でも読める面白さ 彼にしか出せない雰囲気や世界観がありとても表現しきれないので有名作だけでも読んでほしい

©名刺代わりの 10 冊メイカー